患者との向き合い方

さまざまな疾患とケアの大事なポイントを紹介

慢性疾患の患者への対応方法

基本的に慢性疾患は長期の治療が必要となるため、患者の負担が大きくなる。看護師はそのような問題に対応しなければならず、患者に合わせたケアをしなければならない。

医療機関で働く看護師が慢性疾患の患者と接する場合は、相手の生活に関する情報が必要になる。特に糖尿病などの場合は食事や運動における指導が必須になるため、生活環境によって対策が変わってくる。

そのため、看護師は患者がどのような生活をしているかを調査し、それに沿ったアドバイスをすることが求められる。その際、十分にコミュニケーション能力があれば、相手からしっかり情報を引き出せる。しかし、厳しい監視の目で接したり、きついルールで縛ったりすると、相手から警戒されてしまう。その結果、本当のことを隠して言わなかったりするため、そうならないよう上手く患者と信頼関係を築く必要があるだろう。

慢性疾患の患者の治療は基本的に医師が行うが、看護師が疾患について患者と話し合うケースもある。病気の患者と話し合いをするためには、症状に関する専門知識が必要になってくる。例えば糖尿病に関して詳しければ、そのような患者にアドバイスしやすくなる。どんな相談にも対応し、どこに問題があるのかを気付きやすくなるためには、日頃から勉強をしておくことが重要だ。

また、看護師が慢性疾患の患者と話し合う時は、体調が悪化していないかを確認しなければならない。ちょっとした体調の変化を見逃さないことは、大きな問題を未然に防ぐ上で大切である。治療が長期に及ぶ慢性疾患の治療は、辛抱強く寄り添うことが求められる。そのため、どんな慢性疾患があるのか、そしてどんなケアをすればいいのかを考えておくことが重要だ。
(参考リンク:慢性疾患復習講座